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震災から一ヶ月が過ぎて。
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震災から一ヶ月が過ぎた。とても長い一ヶ月だった。

4月1日から5日まで実家である気仙沼に車で戻ってきた。
実家は幸いにも屋根の瓦がいくつか落ちただけで、無事であったが電気がまだ通っておらず(6日に電気が通って7日の地震でまた断線、9日にはまた復旧した)両親、兄夫婦は風呂に3週間入っていないとの事だった。

とはいうものの、親父がこういう時に頼れる男で、地震、津波の後、水道、電気がダメと分かると、電気はしょうがないが、昔あった井戸を復活させたり、ドラム缶で五右衛門風呂を作ったりと、なかなか素敵な働きをしていた。なので正確に言うと風呂(五右衛門)に入って体は温めたのだが、寒空の中体や髪を洗う事ができなかったそうだ。

まぁなにはともあれ無事で何より。

地元はヒドイ有様だった。車が通れるよう、主要な道路のがれきは撤去され、車である程度の所は行けるようになっていたが、テレビで見るのと実際の場所のギャップがすごかった。あまりの光景に写真を撮る事すらできなかった事が多かった。

瓦礫だらけというのもヒドイ状態だけど、ゾッとしたのは、本当に何も無くなっている所がある。ここは畑だったの?と思えるぐらい何もかも無い。全てを持って行ってしまう。

津波は本当に恐ろしい。大切な人や僕たちの思い出、努力とかそういうものを簡単に持って行ってしまう。1枚目の写真は宮城県気仙沼市唐桑町鮪立地区の写真。海側から撮ったのだけどだいぶ奥の方まで津波が襲ったのが分かっていただけるだろうか。2枚目は唐桑町宿裏辺り。

地元の親友何人かと呑む事もできた。みんな思っていたよりも現実的でポジティブだった。家を失った人も多い。

「家は無くなった、でも、俺は生きてるしなんとかしなきゃならんだろ!」
「死んだ奴の分もがんばらないと」
「とりあえず飯を食う。今は何もできないけど耐えるしかない。」

酒は飲んだが皆疲れきっている感じは否めなかった。
が、とても頼もしい感じがしてうれしかった。みんながんばっているからがんばれとは言えないが、応援しようと心底思った。

街を回って気がついたのは、地震で倒壊した家がほとんどないこと。宮城県沖地震などの教訓をふまえたのかと思ったらNHKの「サイエンスZERO」でやってたのだけど、今回の地震の周波数が建物に影響を与える周波数帯ではなかったということだった。

地元の避難所には寄らなかったが物資はどの避難所でも足りてきているという話だった。ただ、プライベートがない形での一ヶ月近く、大変なストレスを感じているだろうと思う。もう少し耐えてほしい。がんばってください。

ぼくの印象では、気仙沼はとにかく「なんとかしないと!」という気概を感じる事ができた。小さい所や民間での動きの方が市や県よりもスピーディーでスムーズ。それに役所(政治)がついて来れてない。地元は動き出したくてムズムズしているように感じた。

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折石は何事もなかった様にそこにあった。自然はすごいぞ。

みんながんばろう!がんばろう!
by mograph | 2011-04-12 23:47 | 考え事
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